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Q&Aソングス その3 ロジャー・ミラーのKing of the Roadとアンサー・ソング

2009-11-09

曲名
キング・オヴ・ザ・ロード(King of the Road)
アーティスト
ロジャー・ミラー(Roger Miller)
収録アルバム
『キング・オヴ・ザ・ロード』(King of the Road)
作曲者
ロジャー・ミラー(Roger Miller)
リリース年
1965年


御題ソングとアンサー・ソングのカップリング、3回目はロジャー・ミラーのKing of the Roadです。カントリーのほうでは有名な人で、ポップ・チャートでのヒット曲もたくさんあります。ビルボードでのチャート・アクションからいっても、カヴァーの多さからいっても、このKing of the Roadはロジャー・ミラーの代表作です。

ロジャー・ミラー King of the Road


この場合のroadは、ジャック・ケルアックのOn the Roadと同じようなニュアンスで、定住せずに放浪することをいっています。「放浪の王者」というぐらいで、この語り手の生活はちょっとしたものです。

「二時間もほうき掃除をすると」(two hours of pushing broom)というラインは、ハンパ仕事をして小銭を稼ぐという意味でしょう。たしかに「I'm a man of means by no means」すなわち「どっからどう見ても金持ちじゃない」ですなあ。

ファースト・ヴァースではタバコもないといいながら、セカンド・ヴァースでは、葉巻を拾って(「短いけれど太すぎない」)吸っているし、「あらゆる列車の機関士」を知っているし、「あらゆる町のあらゆる施し物」を知っているし、留守のときには鍵のかかっていない家まで承知(!)だといっています。完璧にホーボーです。

roger miller

ロジャー・ミラーをカントリー・シンガーと呼んでもまったく問題はないと思うのですが、King of the Roadという曲は、アコースティック・ギターのコードなど、ほかの部分はともかくとして、スタンダップ・ベースだけ聴いていると、ストレートなミディアム・テンポの4ビートです。

この時代のカントリー・ミュージックの主流とは一線を画した、洗練されたサウンド(ただし、録音はナッシュヴィルだろう。注文しだいでどのようにでも演じ分けることのできた、ナッシュヴィルのプレイヤーたちのレベルの高さがこの曲にあらわれている)のおかげで、この曲はポップ・チャートで4位までいく大ヒットになり、多数のカヴァーが生まれたのだろうと思います。


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☆ ジョディー・ミラーのアンサー・ソング ☆


「御題ソング」のタイトルがKing of the Roadで、アンサー・ソングのタイトルがQueen of the Houseなのだから、話は聞かなくてもわかったようなものですが、この曲は、アンサー・ソングにしてはめずらしく(とはいっても、異例というほどではないが)、メイジャー・ヒットになっています。

その理由は、やはり小さなくすぐりを多数織り込んだ、メアリー・テイラーの歌詞でしょう(曲そのものはロジャー・ミラーのKing of the Roadと同じ)。

ジョディー・ミラー Queen of the House (Roger Miller, Mary Taylor)


なんたって、ファースト・ヴァースでは、「毎日六時に起きてベーコン・エッグをつくる、一歳から四歳までの四人の子どもがいるし、もうまもなくつぎの子も生まれる」っていうんだから、うひゃー、です。

髪を整えている閑はないし、新しいドレスも必要だけれど、子どもたちに新しい靴を買ってやらなくてはだから、服は古いので間に合わせよう、とくるのだから、いやもう大変。

牛乳屋やら氷屋やらがきては、馬についてのアドヴァイス(もちろん競馬でしょう)をしていく、そして、たまに時間ができると、坐り込んで、どうして百万長者をつかまえなかったのだろうと後悔する、で締めとなります。

with dancers


いまの生活に対する疲れと倦怠、さらには懐疑を歌ういっぽうで、どこかに主婦の満足が感じられるところに、この曲のヒットの理由があったのではないでしょうか。個人的には、一歳から四歳までずらっと四人の子どもがいて、すぐにつぎの子が生まれるというラインが、なんともいえないおかしみがあって好きです。

しかし、二曲並べてみると、いやはや、男の人生もたいへん、女の人生もたいへん、とため息が出てしまうところが、この御題ソングとアンサー・ソングのペアの味のあるところです。

カヴァーがいくつかあるのですが、その検討は次回に。

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テーマ : 60年代の輪郭(音楽)
ジャンル : 音楽

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