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エリー・グリニッチ追悼 その6 サーチャーズ“エヴリバディー・カム・クラップ・ユア・ハンズ”(Everybody Come Clap Your Hands)

2009-09-22

曲名
“エヴリバディー・カム・クラップ・ユア・ハンズ”(Everybody Come Clap Your Hands)
アーティスト
サーチャーズ(The Searchers)
収録アルバム
『サウンズ・ライク・ザ・サーチャーズ』(Sounds Like the Searchers)
作曲者
ジェフ・バリー、エリー・グリニッチ(Jeff Barry, Ellie Greenich)
リリース年
1964年


コニー・フランシスのDon't Ever Leave Meにつづいて、またしてもノンヒット曲で恐縮ですが、逆にいえば、それだけ好きな曲だということなのだとお考えあれ。

いや、そういっても、ジェフ・バリー=エリー・グリニッチの曲はシンプル&ストレートフォーワードで、書きたてるほどの細かいあれこれはないのです。Everybody Come Clap Your Handsは、シンプルを身上とするバリー=グリニッチのカタログのなかでも、上位一割に入るぐらいにシンプルです。

最近のことは知りませんが、わたしらがティーネイジャーだったころは、学校でも学期の終わりなどにはしばしばダンス・パーティーなるものを開きました。そういうものがあると、わたしはたいていなにか楽器をプレイしていました。

こういうときは音楽を聴くのではなく、ダンスが主たる目的だから、踊りやすい曲が必要ですし、また、バンドも臨時編成だったりするので、面倒な曲はできません。

ここらに、レインボウズのMy Baby Balla Balla(「バラ・バラ」)のような曲が大ヒットし、アマチュア・バンドがこぞってレパートリーにした理由があります。こういうときにわれわれがよくやった曲としては、テンプス/レア・アースのGet Readyなんていうのもありました。



いま聴くと、ドラムのタイムは安定しているし、ギターもなかなか面白いラインをつくっていますな。こういう曲がいくつかないと、ライヴ・ミュージックでダンパをやるわけにはいかないのです。La Bambaとか、バリー=グリニッチのもっとずっと有名な大ヒット曲で、嘘みたいにシンプルなやつとか、ああいうタイプですな。

☆ サーチャーズのカヴァー ☆


検索してみたところ、スマッシング・パンプキンズといういまどきのバンドがカヴァーしているようですが、ライヴ・クリップは退屈なドラム・ソロがあったりして、面白くなかったので、お聴きになりたい方はご自分で検索してください。

このようにキック・ドラムを重くしてしまうと、この曲の本来の持ち味である軽快な楽しさは消えてしまいます。ま、重くするのが彼らの狙いなのでしょうが、わたしはまったく受け付けませんでした。

そのスマッシング・パンプキンズのだるくて重苦しいレンディションの対極にあるのが、スピーディーで(ちょっと速すぎるほど!)軽快なサーチャーズのカヴァーです。ダンパでやるなら、このムードしかないでしょう。これくらい速いと、歌って楽しく、プレイして楽しく、踊って楽しく、三方一両得です。

間奏は12弦でやっています。サーチャーズはたしかリッケンバッカーだったと思いますが、これがすばらしいサウンドで、あの時代のことがひどく懐かしくて涙が出そうになるほどです。クリス・ヒルマンが云うとおり、バーズはサーチャーズにたっぷり借りがあります。

しかし、こう見てくると、サーチャーズはバリー=グリニッチの曲をずいぶんたくさんカヴァーしていますねえ。これで終わりではなく、すくなくとももう一曲は取り上げる予定です。

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☆ ムーディー&ザ・デルタズのオリジナル ☆


まだLPの時代、レッド・バード・レコードのアンソロジーを買って、よく知っている曲のオリジナルにいくつか遭遇しました。そのなかの一曲、エヴィー・サンズのI Can't Let Go(「アイ・キャント・レット・ゴー」)は、力強く、緊張感のあるホリーズのカヴァーにくらべると、ひどく緩いレンディションで、拍子抜けしてしまいました。





こういうのはよくあることで、アイズリー・ブラザーズのTwist and Shoutを聴いたときも、あまりの軽さに気持がつんのめってしまいました。デイヴ・クラーク・ファイヴの強烈なヴァージョンで知っていたDo You Love Meも、コントゥアーズのへなへなヴァージョンでズルッとなりました。

しかし、ムーディー&ザ・デルタズによるEverybody Come Clap Your Handsは、ガッツのあるレンディションで、軽みで売ったサーチャーズよりはるかに力強く、語の最善の意味で「ダンサブル」な仕上がりになっています。

ムーディー&ザ・デルタズというのがいったいどういうグループなのか、わたしは知りません。盤もこれだけしかないのではないでしょうか。ひょっとしたら、ワン・ショットの架空グループかもしれません。わが家にあるレッド・バードのアンソロジーにはブックレットが入っていますが、グループ自体にはなにも言及していません。手がかりがなかったのでしょう。

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レッド・バード・レコードのアンソロジーはつねになにかが手に入るが、いろいろなパターンがあって迷ってしまう。これはタイトルどおり、レッド・バード本体ではなく、デイジーとタイガーという、R&B寄りのサブ・レーベルのアンソロジー。もっとも、デイジーはEverybody Come Clap Your Handsを含めて3枚しかリリースしなかったというが。

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