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エリー・グリニッチ追悼 その5 コニー・フランシス“ドント・エヴァー・リーヴ・ミー”(Don't Ever Leave Me by Connie Francis)

2009-09-19

曲名
“ドント・エヴァー・リーヴ・ミー”(Don't Ever Leave Me)
アーティスト
コニー・フランシス(Connie Francis)
収録アルバム
『ゴールド』(Gold)
作曲者
ジェフ・バリー、エリー・グリニッチ(Jeff Barry, Ellie Greenich)
リリース年
1964年
Connie Francis Gold front


ジェフ・バリーとエリー・グリニッチは名にし負うヒット・メイカー、話は大ヒット曲のほうに集中しがちです。しかし、それだけでは書いていて退屈してしまいます。

どんなソングライターにだって、ヒットしなかった佳曲というのはたくさんあるものです。今日はそういう曲のひとつ、ちょっとした成り行きでヒットしなかった、コニー・フランシスの1964年のシングル、「ドント・エヴァー・リーヴ・ミー」(Don't Ever Leave Me)です。

connie francis box
ディスコグラフィーを見れば一目瞭然ですが、1950年代終わりから60年代はじめにかけて、Stupid Cupid、Lipstick on Your Collar、Pretty Little Baby、Where the Boys Areなどをはじめ、大ヒットを連発したコニー・フランシスも、1962年のVacationを最後に、トップ・テン・ヒットが出なくなります。

しかし、不思議なことに、わたしにとっては、ここからがコニーの「本領発揮の時代」なのです。有名な大ヒット曲群は、それなりに懐かしくはありますが、サウンドもコニー・フランシスのスタイルも古めかしいものが多く、あまり刺激を感じません。

ところが、ヒットが出なくなって以降、サウンドのアップデートがおこなわれ(スタッフの交代があったのかもしれない)、コンテンポラリーな音作りが試みられ、ソングライターも若い世代へと交代します。

さらにいうと、コニー・フランシス自身もシンギング・スタイルを変えていきます。初期には濃厚にあったイタリア的、カンツォーネ的な味わいが薄れ、よりプレインでストレートなスタイルで歌うようになります。音吐朗々たる歌い方が苦手なわたしとしては、コニーを聴くなら、不遇の時代にかぎるといいたくなるほど、64年以降はイヤな要素が消え、いい要素が揃ってくるのです。

ジェフ・バリーとエリー・グリニッチが提供した「ドント・エヴァー・リーヴ・ミー」は、もう2年早ければ、トップ・テンに届いたかもしれません。しかし、コニー・フランシス自身のキャリアも下り坂、時代もブリティッシュ・ビート元年のイギリス狂想曲、これだけ悪い材料があると、出来がよくても、チャートでの戦いは利あらず、トップ40にすら届きませんでした。

connie francis singin
しかし、あとから聴く行為は、ヒットしたの、トップ40に届いたの、といった生臭い話とは無関係です。聴いて楽しいか、楽しくないか、それだけのことにすぎません。

コニー・フランシスのボックス・セット「スーヴェニア」(Souvenir)を買って、ヒットが出なくなってからのディスク3と4がすごく面白いことがわかり、驚きましたが、その驚きの何パーセントかはトニー・ハッチのトラックに帰し、べつの数パーセントはこの「ドント・エヴァー・リーヴ・ミー」に帰すことができます。コニー・フランシスの忘れられたマイナー・ヒットのなかでも、とくに、もったいない、と感じるのが「ドント・エヴァー・リーヴ・ミー」です。

しかし、コニー・フランシスのキャリアが下り坂に入っていたことのほうに気をとられてしまいましたが、考えてみると、ビートルズ以下のブリティッシュ・インヴェイジョンは、ジェフ・バリーとエリー・グリニッチをはじめとする、専業ソングライターたちにとっても脅威でした。「ドント・エヴァー・リーヴ・ミー」がビルボード42位で止まってしまったのは、バリー=グリニッチにとっても、きびしい戦いの時代に入ったことを示してもいました。


Gold

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コニー・フランシスは数多くの日本語ヴァージョンをリリースしていて、「ドント・エヴァー・リーヴ・ミー」も日本語ヴァージョンがあるそうですが、邦題からはどの曲がそれなのかわかりませんでした。「離さないでね」でしょうか?

グレイテスト・ヒッツ 日本語ヴ
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なお、シングルではこの曲のB面に収録されたWe Have Something More (Than a Summer Love)については、かつてSongs for 4 Seasonsブログのほうで取り上げたので、ご興味のある方はそちらをご覧あれ。
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テーマ : 60年代の輪郭(音楽)
ジャンル : 音楽

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