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60年代の輪郭 『続・夕陽のガンマン』カヴァー・ヴァージョン2 オーケストラもの

2009-07-23

曲名
The Good, the Bad and the Ugly
アーティスト
ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)
収録アルバム
『ザ・ビッグ・ラテン・バンド・オヴ・ヘンリー・マンシーニ』(The Big Latin Band Of Henry Mancini)
作曲者
エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)
映画タイトル
『続・夕陽のガンマン』
リリース年
1968年

〈続・夕陽のガンマン〉のカヴァーのうち、残ったのはオーケストラものですが、もともとエンニオ・モリコーネのオリジナル・サウンドトラック自体もオーケストラ・アレンジですし、アメリカで大ヒットしたヒューゴー・モンテネグロ(昔はウーゴ・モンテネグロと書いていたが、アメリカ生まれのアメリカ人なので、アングロサクソン式にヒューゴーと読んだほうがよい)盤もオーケストラものです。〈続・夕陽のガンマン〉のオーケストラものはこの2ヴァージョンに尽きるといっていいでしょう。


☆ヘンリー・マンシーニ☆


それはそれとして、ほかのものがまったく聴きどころがないわけではありません。

ヘンリー・マンシーニの1968年のアルバム、The Big Latin Band Of Henry Mancini(『ザ・ビッグ・ラテン・バンド・オヴ・ヘンリー・マンシーニ』)は、どういうわけか、半数ほどは西部劇のテーマ曲になっています。ラテン・ミュージックと西部劇のあいだにとくに深い関係はなく、たんに、西部劇のテーマをラテン・アレンジでやってみた、という趣です。

それが成功しているものもあれば、楽曲とアレンジが水と油で、まったくうまくいっていないものもあります。〈続・夕陽のガンマン〉のテーマは、まずまずの成功といったところでしょう。ラテン色をあまり強く出さず、ラテン・パーカッションを使った以外は、ふだんのマンシーニのサウンドでやっていて、それがうまくいった理由と思われます。

Henry Mancini The Big Latin Sound

The Big Latin Band Of Henry Mancini
01. The Magnificent Seven
02. Springtime For Hitler
03. A Fistful Of Dollars
04. Touch Of Evil
05. Patricia
06. The Good, The Bad And The Ugly
07. Mission Impossible Theme
08. Norma De La Guadalajara
09. Zacatecas
10. Hang 'Em High
11. Las Cruces

☆イーノック・ライト☆


ニューヨークのオーケストラ・リーダー兼レコード・レーベル・オーナー、イーノック・ライトは、レコーディング・エンジニアでもあり、先進的なステレオ録音を試みたことでも知られています。

1950年代終わり(ステレオ・ブームのはじまり)から、みずからのレーベル「コマンド」で自己名義のオーケストラ・アルバムを多数リリースしていて、この〈続・夕陽のガンマン〉はそのコマンドを買い取ったプロジェクト3から、おそらく1969年にリリースされたLP、"The Best of Hollywood '68-'69"に収録されています。

前回のギターものカヴァーで取り上げたビリー・ストレンジのカヴァーと並ぶ、威勢のいいサウンドで、イーノック・ライトの場合は、ブラスの厚みで攻めるサウンドになっています。イタリア的哀愁には欠けますが、これはこれでなかなか楽しいアレンジだと感じます。残念ながら、このアルバム自体も、〈続・夕陽のガンマン〉というトラックも、まだCD化されていないようなので、オリジナルのLPのトラックリストを上げておきます。

Enoch Light - The Best of Hollywood 68-69

Enoch Light "The Best of Hollywood '68-'69"
01. The Windmills of Your Mind
02. Mrs. Robinson
03. Old Devil Moon
04. Hushabye Mountain
05. Now
06. The Good, The Bad and the Ugly
07. Hang 'Em High
08. Lullaby From Rosemary's Baby
09. Interlude
10. Funny Girl
11. Someone To Watch Over Me
12. The Devil's Brigade March

☆リロイ・ホームズ☆


作曲家、アレンジャー、オーケストラ・リーダーのリロイ・ホームズは、戦後、ハリウッドに移り、おもにMGMのアーティストのアレンジとコンダクトなどをしました。ジョン・ウェイン主演の『紅の翼』のテーマ曲をカヴァーしたものがビルボードにチャートインしていて、ホームズ自身も、レコーディング・アーティストとして多数のアルバムをリリースしています。

〈さすらいの口笛〉については、リロイ・ホームズのカヴァーを褒めませんでしたが、同じアルバムに収録されたこの〈続・夕陽のガンマン〉は大丈夫、なかなか楽しい、アレンジ、サウンドになっています。マルチ・トラック録音の進歩のおかげで、60年代終わりになると、多人数のオーケストラでも、ステレオ定位の細かいコントロールが可能になったことがよくわかる録音で、全体のサウンドばかりでなく、その点も楽しめるものになっています。

リロイ・ホームズの〈続・夕陽のガンマン〉は、以前、ご紹介した"Non-Stop Western Themes"というLPばかりでなく、キャピトル・レコードに残されたラウンジ・ミュージックの精華を分類編集したヒット・コンピレーション・シリーズ、"Ultra Lounge"の1枚、第16巻『モンド・ハリウッド』にも収録され、容易に聴けるようになりました。この巻にはリロイ・ホームズのものが4曲も収録されていて、ちょうどいいホームズ入門編になっています。

Ultra Lounge vol 16 Mondo Hollywood

Ultra-Lounge Vol.16: Mondo Hollywood
01. Al Caiola - Experiment In Terror
02. Billy May and Leroy Holmes - A Man and a Woman-A-Live for Life
03. Ferrante & Teicher - Barbarella
04. Martin Denny - Cool
05. Sandy Courage - Hot Rod Rumble
06. Plas Johnson - Pink Panther-It Had Better Be Tonight (Meglio Sta Sera)
07. John Barry - Beat Girl
08. Leroy Holmes - You Gotta Taste All The Fruit
09. Ray Anthony with George Shearing - The Shadow Of Your Smile-Days Of Wine And Roses
10. Tito Rodriguez - Theme From The Apartment
11. Denny McLain - Watch What Happens
12. Leroy Holmes - I, A Lover De Sade
13. John Barry - Seance On A Wet Afternoon
14. Billy May - Girl Talk
15. Henry Jerome - Moon River
16. Sir Julian - Elliott Fisher
17. Leroy Holmes - The Good, The Bad And The Ugly
18. Nelson Riddle - Your Zowie Face
19. Gene Pitney - Town Without Pity

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テーマ : 60年代の輪郭
ジャンル : 映画

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