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エルヴィス映画見直し Bossa Nova Baby by Elvis Presley(映画『アカプルコの海』より その1)

2010-01-18

曲名
ボサ・ノヴァ・ベイビー(Bossa Nova Baby)
アーティスト
エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)
収録アルバム
『アカプルコの海』サウンドトラック(Fun in Acapulco OST)
作曲者
ジェリー・リーバー、マイク・ストーラー(Jerry Leiber, Mike Stoller)
リリース年
1963年


「Q&Aソングス」と題して、元歌、アンサー・ソング、カヴァーのセットをひとまとめにして聴くというシリーズをやってきましたが、このところすっかり飽きてしまったこともあり、また、Songs for 4 Seasonsブログのほうが無茶苦茶に忙しいこともあって、こちらの更新は滞りがちでした。

もともと、あちらは音楽、こちらは映画に分けるつもりだったのに、レス・ポールやエリー・グリニッチやメアリー・トラヴァーズの訃報が相次ぎ、あちらでは書ききれなくなって、こちらを音楽専門にしてしまいました。そろそろ、もともとの考えだった、映画と音楽のブログに戻すことにします。

elvis fun in acapulco credit

発足当初にやっていた、1960年代のスパイ映画やマカロニ・ウェスタンについても、まだ書くことは山ほどありますが、しばらくはべつのシリーズをやろうと考えています。ひとつではすぐに飽きるに決まっているので、いくつか並行してやっていくつもりですが、そのひとつが今日のエルヴィス・プレスリー映画の読み直しです。

☆ 誤解と理解の狭間 ☆


最初にお断りしておきますが、わたしはエルヴィス・プレスリーのファンではありません。盤を買いはじめた思春期とビートルズの登場が重なったわたしの世代は、一般に「ビートルズ世代」と呼ばれますが、わたしは冗談で「ロスト・エルヴィス・ジェネレーション」「失われたエルヴィス世代」といっています。

ビートルズが登場したとき、エルヴィスは毎年毎年飽きもせずにくだらない映画を撮っているだけの「デブになりはじめた一昔前のおっさんスター」でした。すくなくとも、ビートルズに夢中だったティーネイジャーは、フン、と鼻で嗤っていました。映画だけならまだしも、60年代中期はシングルもくだらないものが多く、わたしはまったく興味がありませんでした。

しかし、幼稚園から十代いっぱいぐらいの15年間ほどは、小遣いのかぎられた映画小僧だったので、ロードショウなどめったに見ず、二番館三番館で、二本立て、三本立てをたくさん見ていました。たとえば小学校のとき、劇場版『ナポレオン・ソロ』を見ようと三本立てに入ると、一本はエルヴィスが歌って踊る映画だったりしたのです。

fun in acapulco poster

あのころのエルヴィスは、小学生にとっては「アメリカの加山雄三」でした。「他愛のない男女の仲違いと仲直りのあいだに、なにかの勝負事に勝ったり、歌をうたって小遣いを稼いだりする映画」の主役という意味です。もちろん、加山雄三の若大将シリーズのほうが、エルヴィス映画に範をとったのですが、見るほうの子どもとしてはどちらでも同じことです。

見ているときは、たいして面白くもないと思っていました。あのころは、スパイものであれ、ウェスタンであれ、戦争物であれ、弾丸と爆発物をこよなく愛していたので、青春映画だの、ビーチムーヴィーだのというのは、女優と音楽だけが愉しみで見るものでした。

ところが、そうした、特別なことなどなにもない映画、最後にはすべてがきれいに収まるべきところに収まる映画というのは、後年、だんだんと意味をもつようになり、意識の底から徐々に浮上してきました。

☆ 蔑称としての「音楽映画」 ☆


べつに映画にかぎったことではありませんが、「強い意味をもつもの」というのは疲れます。成瀬巳喜男の映画をみたいと思ってシネマテークに行くと、二本が限界で、三本目には、まるで辛い料理を食べ過ぎて舌がバカになったように、映画の味がわからなくなります。三十代でそういうことが起き、もう年をとったのだ、映画はほどほどにしようと思いました。

そのころから、「どうでもいい映画」は楽しいものだ、と考えるようになりました。どうでもいい映画とは、子どものころによく見た「ビーチ・ムーヴィー」「ビキニ・ムーヴィー」のようなもののことです。「男女の出会いと誤解による仲違いと和解をプロットの中心にし、歌と踊りをはさみながら、男女問題以外のなにかの困難をも同時に解決する映画」です。

fun in acapulco title

さらに年をとった現在は、またアティテュードが変化してきています。「どうでもいい映画」という差別語はやめたほうがいいかもしれない、と考えはじめたのです。たとえばですね、年をとると、シリアスな映画というのが疎ましくなります。フェリーニとかゴダールとか、若いころにはよく見た監督の映画にまったく食指が動かないのです。

そのコインの裏側には、「音楽映画」というのは蔑称なのかもしれないという認識があります。言い換えると、「音楽映画」を「ただの映画」として評価するのはアンフェアではないか、ということです。

音楽+映画である以上、映画的側面と、音楽的側面はフィフティー・フィフティーで考えるべきであるにもかかわらず、「映画」評論は、「映画だけを」評価する、という不満です。いずれ俎上に載せるかもしれませんが、『ビッグ・ウェンズデイ』という映画は音楽的に見ると、恐るべきトゥール・デ・フォルスを実現しているのですが、だれもそのことにふれてくれません。あれは映画史上&音楽史上、まれに見る快作です。音楽をとってしまったら、あの映画の意味はわからなくなります。

big wednesday poster

いや、そんなすごい映画じゃなくていいのです、音楽映画は、音楽が楽しければ、それだけですでに及第点ではないか、といいたいのです。

☆ 恐るべき高打率OST ☆


今年はエルヴィス映画を見て、どちらかのブログで俎上に載せようと、元旦に考えました。そして、最初に見たのが『アカプルコの海』です。たいした理由はありません。海辺のシーンが出てくるほうが楽しい、寒いから南の土地を舞台にした映画が見たい、というだけです。

『アカプルコの海』には愕きました。せめて十本ぐらいは見直してからいうべきことでしょうが、これはたぶん、エルヴィス・プレスリーの映画代表作だと思います。なんたって音楽がすごいのです。いや、サントラ盤を買ったのはずいぶん昔なのに、いまさらそんなことをいうなよ>俺、とは思うのですが、やっぱり映画のなかで聴くのはちがいます。

今日は時間がなくなったので、一曲だけ選びました。

Bossa Nove Baby


このジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの曲は昔から好きでしたが、映画のなかで歌われると、また一段と引き立ちます。録音はハリウッドのレイディオ・レコーダーだということにご注意。ドラムはハル・ブレインでしょう。

今日は前書きのみということで、次回から、何曲か、この映画に登場する歌を見ていきます。プロットの概略も次回以降に。

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ジャンル : 映画

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