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Q&Aソングス その8 Are You Lonesome Tonight? by Elvis Presley

2010-01-12

Q&Aソングス その8 Are You Lonesome Tonight? by Elvis Presley

曲名
アー・ユー・ロンサム・トゥナイト(Are You Lonesome Tonight?)
アーティスト
フランク・シナトラ(Frank Sinatra)
収録アルバム
ザ・コンプリート・リプリーズ・スタジオ・レコーディングス(The Complete Reprise Studio Recordings)
作曲者
ルー・ハンドマン、ロイ・ターク(Lou Handman, Roy Turk)
リリース年
1962年


さて、Are You Lonesome Tonight?のカヴァー、残るはヴォーカルもの2種です。まずはフランク・シナトラ・ヴァージョン。



シナトラのAre You Lonesome Tonight?は、ゴードン・ジェンキンズのアレンジとコンダクトで、1962年1月15日から三日連続で合計12曲を録音したセッションの最終日に録音されています。つまり、エルヴィス・プレスリーのヴァージョンよりあとだということです。

1962年から63年にかけては、チャート・アクションに関するかぎり、フランク・シナトラにとって最悪の時期でした。しかし、それはシナトラがダメになったということではなく、世間の好みとズレただけのことです。

このAre You Lonesome Tonight?の折り目正しさも、あの時代には古くさく感じられたかもしれません。しかし、リリースから半世紀もの時間がたつと、時代との関係はそれほど重要ではなくなります。ただ、いい音か否かだけが重要です。

なにしろゴードン・ジェンキンズのオーケストレーションです。加えて、この時期のシナトラは、スタジオはつねにユナイティッド・ウェスタンで、エンジニアはビル・パトナムのはずです。当然、シナトラの解釈がうまくいっているか否かにかかわらず、トラックはすごい音で鳴っています。

sinatra all alone

シナトラの歌がいいなあと感じられるのは、わたしの場合は速めの4ビートの曲が多いのですが、それでも、この盤のサウンドはちょっとしたものだと思います。ゴードン・ジェンキンズを起用したのだから、アップテンポの曲はないのですが、いつものように持ち味は出しています。

エルヴィス・プレスリー盤が存在していることは知っていたでしょうが、シナトラはエルヴィスの解釈と関係のないところで歌っている感じます。ゴードン・ジェンキンズ・アレンジによるバラッド集という、このAll Aloneというアルバムのコンセプトに合わせて選ばれたスタンダード曲のひとつ、という印象です。

蛇足ですが、同じゴードン・ジェンキンズのアレンジで、ニルソンがA Little Touch of Schmilsson in the Nightで歌ったWhat'll I Doも、このシナトラのAll Aloneには収録されています。シナトラとニルソンの解釈の違いはもちろん、ゴードン・ジェンキンズのアレンジの違いも興味深いところです。

フランク・シナトラ オール・アローン

All Alone
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フランク・シナトラ The Complete Reprise Studio Recordings
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☆ オズモンズ盤 ☆


残るもうひとつのヴォーカルものAre You Lonesome Tonight?はオズモンズ・ヴァージョンです。

エルヴィス・プレスリーやフランク・シナトラのヴァージョンを聴いたあとでは、さすがにダニー・オズモンドのヴォーカルは学芸会だと感じますが、当時のロウ・ティーンのための録音だからこれでいいのであって、はじめから大人が聴くことは考えていません。

にもかからず、サウンドはちょっとしたものです。2ないし3本のアコースティック・ギターが使われているのですが、このサウンドがじつにきれいで、上にだれの歌がのっていようが気にならず、サウンドだけでいい気分になれます。

Alone Together/A Time for Us
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テーマ : 60年代の輪郭(音楽)
ジャンル : 音楽

Q&Aソングス その8 Are You Lonesome Tonight? by Elvis Presley

2010-01-06

曲名
アー・ユー・ロンサム・トゥナイト(Are You Lonesome Tonight?)
アーティスト
ブルー・バロン(Blue Barron)
収録アルバム
N/A
作曲者
ルー・ハンドマン、ロイ・ターク(Lou Handman, Roy Turk)
リリース年
1950年


Are You Lonesome Tonight?のカヴァーは、5種類しかもっていません。大ヒット曲のわりには少なめですが、それだけエルヴィス・プレスリー盤の出来がいいということかもしれません。

ものすごく古い曲なので、エルヴィス以前にはどういう形で歌われていたのか気になって、調べてみました。

ヴォーン・デリース


このヴォーン・デリース盤がオリジナルのようです。ただし、同じヴォーン・デリースのものですが、異なるヴァージョンがあるらしく、このページで、それを聴くことができました。

古い曲にはよくあることですが、この別ヴァージョンには長い前付けヴァースがあります。いろいろ聴いたなかで、前付けヴァースを歌っているのはこのヴァージョンだけです。しかも、冒頭で歌うだけでなく、中間部でも、ブリッジのように扱って、もう一度歌っています。

前付けヴァースの多くがそうですが、Are You Lonesome Tonight?の場合も、冗漫で不必要に感じます。だから、その後、ヴォーン・デリース自身を含め、だれもこの前付けを歌わなくなったのではないでしょうか。

カーター・ファミリー


これは1935年の録音だそうですが、これより古いヴォーン・デリース盤にも、四半世紀後のエルヴィス盤にも似ていません。やはり、フォーク/カントリー系は独自のスタイルで歌うものなのでしょう。

エルヴィスが参照したのは、1950年のブルー・バロンのヴァージョンだといわれています。ブルー・バロンはオーケストラ・リーダーで、歌っているのはボビー・ビアーズというシンガーです。

ブルー・バロン


なるほど、エルヴィスの解釈に近いと感じます。このブルー・バロン盤も1950年にヒットしたそうですが、それも不思議はない仕上がりです。

エルヴィス以後のヴァージョンを取り上げるつもりだったのですが、それ以前の古い形をたしかめるだけで終わってしまいました。次回はほんとうにエルヴィス以後のAre You Lonesome Tonight?を聴いてみます。


カーター・ファミリー
Country Folk
Country Folk

テーマ : 60年代の輪郭(音楽)
ジャンル : 音楽

Q&Aソングス その8 Yes I'm Lonesome Tonight by Dodie Stevens

2010-01-02

曲名
イエス・アイム・ロンサム・トゥナイト(Yes I'm Lonesome Tonight?)
アーティスト
ドディー・スティーヴンズ(Dodie Stevens)
収録アルバム
Ultimate Collection
作曲者
ルー・ハンドマン、ロイ・ターク(Lou Handman, Roy Turk)
リリース年
1960年


今回のアンサー・ソングは、ガール・グループ/シンガーをお聴きになる方ならご存知であろう、ドディー・スティーヴンズのYes I'm Lonesome Tonightです。

いま、チャート・ブックを確認してビックリしました。エルヴィスのAre You Lonesome Tonight?がビルボード・トップ40にチャート・インしたのが1960年11月14日付、ドディー・スティーヴンズのアンサー・ソング、Yes I'm Lonesome Tonightがホット100にチャート・インしたのが60年12月31日付なのです。

ということはつまり、エルヴィスのシングルがリリースされたとたんに企画がスタートし、スタートした直後には歌詞ができあがり、スタジオを押さえていた、ぐらいのスピードでリリースにこぎ着けたということです。

エルヴィス・プレスリーの御題ソングのほうはクリスマス・シングルでしょうが、そのあとに企画がスタートしたのだから大変です。ギリギリでイヴに間に合ったというあたり。本来、あまりリリースがない時期に登場したのは、そういう事情だったことになります。



このアンサー・ソング・シリーズに関係する曲は、プレイリストを作ってあり、ひとまとめに並べて聴いていますが、そのなかで、音が流れた瞬間、これはすごいな、と思うのは、このYes I'm Lonesome Tonightだけです。

なにがすごいのかというと、録音、サウンド・テクスチャー、ステレオ定位です。ただのウーというハーモニーだけで、これはいい、なんて断言するのはめったにあることではなく、いいスタジオで、いいエンジニアが録音し、まじめにマスタリングしたということです。

dodie stevens

だがしかし、手元にある3種類のYes I'm Lonesome Tonightのうち、すごいと感じるのは、"Ultimate Collection"というドディー・スティーヴンズのアンソロジーと、"The Answer to Everything: Girl Answer Songs of the 60's"というオムニバスに収録されたものだけです。

残ったひとつは、Pixie Girlsという、おそろしく古い日本製ガール・グループ・オムニバスに収録されたもので、これは可もなく不可もなしというより、どちらかというと不可の音です。こういうことがあるから国内盤はイヤなんですよね。昔のLP用マスターから起こしたのじゃないでしょうか。オリジナル・マルチトラックに戻ってマスターをつくってくれないと困ります。

dodie stevens

幸い、YouTubeにあるYes I'm Lonesome Tonightは、"The Answer to Everything: Girl Answer Songs of the 60's"収録のヴァージョンと同じステレオ定位で、ちょっと音質は悪いものの、十分に楽しめる音になっています。

録音だのマスタリングがトラックの死命を制するほど決定的な重要性をもつのは、そうそうあることではありませんが、Yes I'm Lonesome Tonightの場合は、バランシングとマスタリングがきわめて重要で、"Pixie Girls"は不可、"The Answer to Everything: Girl Answer Songs of the 60's"か"Ultimate Collection"でなければなりません。

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テーマ : 60年代の輪郭(音楽)
ジャンル : 音楽

Q&Aソングス その8 Are You Lonesome Tonight? by Elvis Presley

2009-12-29

曲名
アー・ユー・ロンサム・トゥナイト?(Are You Lonesome Tonight?)
アーティスト
エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)
収録アルバム
From Nashville to Memphis: The Essential 60's Masters
作曲者
ルー・ハンドマン、ロイ・ターク(Lou Handman, Roy Turk)
リリース年
1960年


なにをいまさらの感なきにしもあらずですが、アンサー・ソングはなかなか興味深いので、その前にまずは御題ソングをということで、エルヴィスの大ヒット曲の登場とあいなりました。

Are You Lonesome Tonight? ノーマル・スタジオ・レコーディング


この曲の歌詞のことなどあまり気にしたことがありませんでしたが、さすがに大昔のプロだから、きちんと韻を踏んで、ていねいにつくっていることに、いまになって気づきました。そこにいるべき人間がいないことをどう感じているのか、と問うヴァースもなるほどと思いますし、台詞に入ってからの、Then came act two, you seemed to change and you acted strangeや、Now the stage is bare and Im standing thereの押韻もちょっとしたものです。

大昔のきちんとつくったラヴ・ソングというのは、しかし、後年になるとちょっとできすぎに思えたりするもので、素面では歌ってられないぜ、なんてことも多かったのでしょう。変なライヴがいくつも残されているようです。

Are You Lonesome Tonight? ライヴ・ラフィング・ヴァージョン


台詞は大まじめの大上段、ちょっと気分がそらされると、もうやっていられないのでしょうな。いやはや、シンガーも楽じゃありません。

それでは、次回、ちょっとした出来のアンサー・ソングや悪くない他のヴァージョンも見ていくことにします。



Love, Elvis
Love, Elvis

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ジャンル : 音楽

Q&Aソングス その7 I'll Just Walk On By Margie Singleton

2009-12-27

曲名
アイル・ジャスト・ウォーク・オン・バイ(I'll Just Walk On By)
アーティスト
マーギー・シングルトン(Margie Singleton)
収録アルバム
The Answer to Everything: Girl Answer Songs of the 60's
作曲者
ケンダル・ヘイズ、マーギー・シングルトン(Kendall Hayes, Margie Singleton)
リリース年
1962年


リロイ・ヴァン・ダイクのWalk On Byという曲は、アンサー・ソングの作りやすそうな歌詞になっています。愛人に向かって、われわれの仲は人に知られてはいけないのだから、町で会っても知らんぷりをするんだよ、と話しかけているのだから、それに応答すればいいだけです。

margie singletonじっさい、マーギー・シングルトンのアンサー・ソング、I'll Just Walk On Byは、まさにそういう歌詞になっています。「そこの薄暗がりの角で待っていてくれ」といわれれば、「ええ、そこの角で待っているわ」と答えるという、そんな調子です。元歌といくぶんニュアンスが異なるのは、男とちがって、女のほうは「わたしにはあなたといる権利がない」と、モラリスティックに悩んでいることです。

シングルB面として録音されただけで、はじめからヒットを狙ったものではないようですが、それなりに楽しいアンサー・ソングになっています。ナッシュヴィル録音でしょうか、派手なことはいないものの、バッキングもいいグルーヴをつくっています。皮肉や嫌味ではなく、冒頭で微妙にピッチをはずしたのをそのまま残してリリースしてしまったのは、結果的によかったのではないでしょうか。

☆ カヴァー1 ディーン・マーティン ☆


この曲のカヴァーは二種類もっています。まずはディーン・マーティン。

ディノ


リロイ・ヴァン・ダイクのオリジナルも、マーギー・シングルトンのアンサー・ソングも、かなりテンポが速いのですが、さすがにディーン・マーティンはゆるめでやっています。あまり速いのは似合わないシンガーなので、当然でしょう。ディーン・マーティンはミディアムでゆったりとうたったときに味を出すシンガーです。

ストレートなカントリー・ソングではなく、メインストリームのニュアンスの強いアレンジとサウンドですが、歌詞の内容がディノのパブリック・イメージに合っているので、これはこれで好ましいヴァージョンです。

☆ カヴァー2 ジョニー・バーネット ☆


つづいてジョニー・バーネット。もともとはロカビリー・シンガーだったので、こういうカントリー系の曲はお手のもの、ディノのようにポップ寄りに改変したりはせず、バッキングまで含めて、ストレートなカントリーでやっています。

ジョニー・バーネット


ディーン・マーティン同様、リバティーと契約後のジョニー・バーネットはハリウッド録音です。ナッシュヴィル録音と思われるリロイ・ヴァン・ダイクやマーギー・シングルトンのグルーヴもけっこうですが、ハリウッドのグルーヴもたいしたもので、こちらのヴァージョンもおおいに楽しめます。

60年代のカントリーを代表する大ヒット曲なのですが、うちにあるカヴァーはこれですべてです。軽快で歌いやすい曲なのに、あまり歌い手がいないとは、なんだか狐につままれた気分です。

音楽の出来には関係がないのですが、ディノもジョニー・バーネットも、in a dim lit cornerというところを、「ディム・リッティッド・コーナー」と歌っているように聞こえます。字足らずで歌いにくいので、シラブルを増やしたのではないでしょうか。「リー、リット」とリーを繰り返しているのかもしれません。

以上、オリジナルを含めて4種類、ダメなヴァージョンがなく、どれも魅力のある楽しい聞き比べでした。

マーギー・シングルトン
The Answer to Everything: Girl Answer Songs of the 60's
The Answer to Everything: Girl Answer Songs of the 60's

ディーン・マーティン
The Door Is Still Open to My Heart/(Remember Me) I'm the One Who Loves You
The Door Is Still Open to My Heart/(Remember Me) I'm the One Who Loves You

ジョニー・バーネット
25 Greatest Hits
25 Greatest Hits


リロイ・ヴァン・ダイク ウォーク・オン・バイ
Walk on By
Walk on By
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Leroy Van Dyke
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